男の悩み熱血業界宣言


勢いでこんなことしちゃって今更後悔しても遅いけど  ・・・  どうしよう  ・・・  初めての経験をした 高校二年生の冬 初体験って言っても一般的に浮かぶであろう「アレ」の事じゃなくて 今僕が手に持っている「コレ」の事 友達とかに見つかったら恥ずかしいしチラッと見るだけにしようと思ってたのに  はぁ  買っちゃった   だっていざお店に入ると ちょっとテンションが上がっちゃって  ・・・  チョコレート  ・・・  これ好きそうかも ・・・ って目に留まったものをじっと見てたら  「 こちら大変人気の商品でございます。」  『 あの  ・・・  』  すみません 見てるだけなんです  「 只今でしたらプレゼント用に無料でラッピングできますし。」  本当に見てるだけで  『 あ ・・・  あ   はい  ・・・ 』  ・・・・・・・  「 リボンもブルーとピンク選べますよ?」  買うつもりじゃなかったのに  『 じゃあ  ブルー   ・・・  じゃなくて やっぱりピンクでお願いします。 』  僕はホントに買うつもりじゃ   「 かしこまりました。 少々お待ち下さいませ。」   あのぅ  ・・・・ やっぱりやめ   『  ・・・・   はぃ 』   心の中で何を必死に弁解してんだろ お店を出た僕はこの可愛すぎる箱とは対照的にどんより気味  考えれば考える程気持ちは重くて 今のこの気持ちと100kgのダンベルを比べたらきっと僕の気持ちの方が重いに違いない 明日は2月14日 この時期に同世代の男の悩みと言えば普通はチョコレートを貰えるか貰えないか それも好きな子から貰えるか? モテる男なら今年の個数?とかなのかな でも僕の悩みはどれでもない  はぁ ・・・・   『  ・・・  こんなの買ったってさ  渡せる訳ないじゃん  ・・・・ 』   はぁ  ・・・・  っ    ズル休みしようかな  長く吐いた溜め息は一瞬でグレーな空へと消えた   *******  授業中は終始ボーっとしてたけど結局無事一日が終わりそうな予感 今朝ギリギリまで休む事も考えてたけど 小心者な僕に勿論そんな事出来る訳もなく  「 はいHR終わり~。 気をつけて帰れよ。」  HRを簡単に終わらせて職員室に戻ろうとする担任の先生のいつもの台詞で 魂を現実に戻す せめて部活くらいは休んで早く帰ろうと支度をしてた  「 あ、イ・ソンミン。 頼みたい事あるから後で教科室寄ってもらえるか?」  教室を出る前  『 あっ、はい 分かりました。 部室に寄ってから行きます。』  「 了解。」  僕に頼みたい事って何だろ よりによって今日  部室に寄って欠席を伝えて数学教科室に行く 僕は自分で言うのもなんだけど真面目だから こうして先生から手伝いを頼まれたりする事は珍しくない でも担任の先生からこうして呼び出されるのは実は初めてだ  ・・・ 先生  黒板に向かっている時のその広い後ろ姿に 難しい公式を説明する時のクールな喋り方 他の先生たちと雑談する時は少しだけ甘い声になるし あと、たまに見せてくれる笑った顔とか とにかくその全部がもう気になって気になって 気づいたらずっと目で追ってたし あっという間に  好きになってた  僕の苦手な数学の先生で  僕の担任で  それで  僕が大好きなキュヒョン先生   その先生に呼ばれたんだから最高に嬉しい気持ちになるはずなのに 今日に限っては廊下を歩く足取りは何となく進まなかった  ふーーっ  深呼吸していつもより緊張気味で扉を開けた  『 失礼します 』  教科室には他の先生はいなかった 窓から差し込む夕日がパソコンに向かう先生のシルエットを照らしてる  眼鏡かけた先生 初めて見たかも   その知的な横顔がとても僕みたいな子供には手の届かない大人に見えて  ・・・ キュヒョン先生  鞄のポケットにしのばせている小さな箱を一番奥に押し込んだ  

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